
害獣から「山の幸」へ。命を循環させる私たちの想い
かつて日本の森は、多様な生命が調和し、豊かな実りをもたらす場所でした。しかし現在、増えすぎた野生動物による農林業への被害は深刻な社会課題となっています。特に鹿による被害は、丹精込めて育てた農産物を荒らすだけでなく、森の植生を壊し、土砂崩れなどの原因にも繋がっています。こうした背景から、多くの命が「害獣」として駆除されますが、ほぼ全てが利用されることなく焼却処分されているのが現状です。
nobinobi farmは、この現状に強い違和感を抱いてきました。私たちが大切にしているのは「自然に寄り添い、勿体ないがない世の中に」という信念です。山で命を落とした鹿たちは、本来であれば自然の一部として、誰かの糧となり、次なる命を育む礎となるはずの存在です。彼らをただの「害獣」として終わらせるのではなく、森が育んだ尊い「命の恵み」として、再び私たちの暮らしの中に循環させたい。その強い想いが、このジビエ事業の原点です。
私たちは、地元の猟師の方々と連携し、森の生態系のバランスを保つ過程で得られた命を、感謝を持って受け取ります。お肉を食卓へ届けるだけでなく、皮はレザークラフトの素材として活かし、骨の端材に至るまでペット用の健康食へと昇華させる。一つひとつの命を余すことなく使い切ることで、人間と自然が再び良好な関係を築ける未来を目指しています。
