たまごQ&A

ここでは、皆さまの「卵」に関する疑問点にお答えします。
(回答は左端をクリック)

卵の中に赤い血液のようなものがありますが、食べても平気でしょうか?
食べて頂いて問題ございません。これはブラッドスポット(血斑)と呼ばれるもので、たまごの形成時に卵管を通る際、傷つきやすい毛細血管から出血して混ざってしまうものです。また、お食べになられて問題ございませんが、気にされる方は取り除いてからお召し上がりください。なお、多量の血液が混じったものを「血玉卵」と呼ばれます。同じ様にお食べになられて問題ございませんが、気分が良いものではございません。取り除いて加熱調理するか、そのまま処分して下さい。

卵の中に茶色い何かがありますが、食べても平気でしょうか?
食べて頂いて問題ございません。これはミートスポット(肉斑)と呼ばれるもので、卵の色(卵殻色素)に関わる成分「プロトポルフィリン」が集まったもの、または、卵管内の組織片が混入したものです。お食べになられて問題ございませんが、気にされる方は取り除いてからお召し上がりください。ちなみに、青い卵も近年目にされる方がいらっしゃるかもしれませんが、あの色は「ビリベルジン」という成分が色として現れた結果です。

ミートスポット


新鮮な卵を割ると白身が水っぽいのですが食べて平気でしょうか?
食べて頂いて問題ございません。これはたまごの水分量によって、白身が水っぽくなる現象です。夏場などの暑い時期は、にわとりも喉が乾き、多くの水を飲みます。そのため、にわとりが飲んだ分だけ卵へも水分が行き渡り、結果として白身が水っぽい卵になります。ちなみに、通常の卵の水分量は日本食品標準成分表より以下のようになっております。

卵の食べられる部分100g当たりの水分量
全卵 卵黄 卵白
76.1% 48.2% 88.4%

卵はどうやって綺麗にされているのですか?
のびのび養鶏場では布ヤスリを使用して、汚れている部分を磨いて綺麗にしております。一般的な養鶏場では、水と洗剤を使用して洗卵しています。そもそも、水を使用して洗卵すると、卵の大事なクチクラ層も一緒に落としてしまいます。また、洗剤は浸透性があるため卵の内部へもぐりこみ、コレステロールと結びつきます。洗剤と結び付いたコレステロールは、人体内に入ってから血管に沈着しやすくなるといわれています(中島正著:自然卵養鶏法 156ページ参照)。これらの懸念から、当方では布ヤスリのみで洗卵し、極力クチクラ層を無くさないよう気を付けながら作業しております。ちなみに、このクチクラ層とは、外部から細菌が卵殻を通って侵入するのを防ぐ役割がある薄い被膜のことで、厚さ10μm程度しかありません。
洗卵